【時計購入レビュー】タグ・ホイヤー コネクテッド
毎度恒例の時計購入レビューだが、今回は一味違う。
私が手に入れたのは、タグホイヤーのスマートウォッチ“コネクテッド 46”だ。
スマートウォッチといえば誰もが知るアップル社のApple Watch が最も有名で、圧倒的な世界シェアを誇っている。腕時計本体に通信機能を搭載しており、スマートフォンと連携し、ビジネスやライフスタイルにおいて様々な手助けをしてくれる便利なアイテムだ。
アップルを筆頭に、サムスン、ファーウェイ、エイスースなどのIT企業がひしめき合うスマートウォッチ界に、初めて“腕時計ブランド”として参入したのがタグホイヤーなのだ。
それに続くようにウブロやルイ・ヴィトン、モンブランなどが続々と新作を発表しているものだから、これからも盛り上がりを見せることは必至だろう。
さて、今回購入した“コネクテッド46”は同社が2015年に発表した初のスマートウォッチであり、価格が17万円と非常に高額だ。
(流石にウェアラブル端末に10万円以上かける勇気がなかったので、中古品でよりリーズナブルな美品を探し当てることに成功した...)
しかし高額なだけの価値はある。
Wear OS (旧Android wear)の端末としては、初めてインテル社のデュアルコアプロセッサ(Atom)を搭載しており、ストレージは4GB、RAMは1GB。スマートフォンとはBluetoothと常時接続でき、Wi-Fiも利用できるので、アプリによっては時計単体での使用も可能。
サファイアクリスタルでコーティングされた1.5インチ円形ディスプレイは、360×360ピクセルと鮮やかで高画質なため、一見アナログな文字盤に見えることも。
本体には加速度センサーと傾きセンサーを備える。エクササイズ等には大いに役立つが、GPSと心拍センサーが無いのはマイナスポイント。
バッテリーは410mAhなので連続25時間程度は使える。四六時中使っているわけではないので2〜3日は充電しないで済むだろう。
電子機器なので心配になるのは防水性・防塵性だが、IP67に対応しているおかげで雨や汗はもちろん、万が一水中に浸けてしまっても問題ない。
では実際に本体を見ていこう。
ケースはグレード2チタンと樹脂でできているので非常に軽い。
カレラシリーズからインスパイアされたケースデザインは一目でタグホイヤーだと分かる。他と違ってスマートウォッチらしくないところがカッコいい。正直デザインで選んだ(笑)。
ケースバックにはタグホイヤーとインテルのロゴが隣り合っているのが面白い。
この端末の物理ボタンは(回せない)リューズのみ。スマートフォンのホームボタンと同様、電源やメニュー表示、Googleアシスタントなどを起動できる。
左側面の小さな穴はマイク。OK,Google!と話しかけると(無言で)答えてくれる。これが結構便利で、ウォーキング等の際に天気や道順を知るのに役立つ。
バックルもチタン製。ラバーベルトとの相性も抜群だ。自由な位置で固定できるのも便利。
バッテリーチャージは専用の充電器を用いる。
電源が切れた状態から2時間ほどで満タンになる。充電中の画面には残り時間が表示されるのがありがたい。
そしてこの時計の最大の魅力が、文字盤を自由にカスタムできることだ。
タグホイヤー・スタジオというアプリでスマートフォンと連携し、文字盤や針、インデックス、カレンダー車などの色を自由に組み合わせ、好きなデザインを楽しめるのだ。
このホイヤー01の他にもシンプルな3針やGMT、アンバサダーとのコラボデザインなどが選べる。
クロノグラフ(1〜3カウンターまで選択可能)に関しては、ディスプレイをタップして実際に計測できるのが地味に凄い。
全部で約4000通りもあるというから驚きだ。しかも順次アップデートによりバリエーションも増えていくそう。
リストショット。
はっきり言って直径46mm・厚さ12.8mmはデカい(笑)。この後に発表された一回り小さいモジュラー45でも、腕が細い自分にとっては少々大きい。
しかし、ケースがチタン・樹脂製であるおかげで全くそのサイズを感じさせない。総重量は52グラムだ。
この時計を買ってから、ウォーキングをするのが楽しくなった。自分が好きな時計が、自分の体調管理をしてくれるのは、なんとなく新鮮だ。
運動の時もちょっとしたお出かけにも、カッコよく役立ってくれるだろう。
コロナが終息したらブティックに行って、ラバーベルトをブルーに交換してもらおう。