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腕時計と私の日常

【時計購入レビュー】THE ELECTRICIANZ ・THE STONE Z

本ブログ恒例の時計購入レビュー。

 

3月頃だっただろうか。

この時計の存在を知ったきっかけは、原宿の銘店、LSD東京で実機を拝見したことだった。今まで見たことのない、時計として斬新な発想とデザインに魅了されたのを覚えている。

それからSNSで詳しく調べていたら、ちょうどその日の夕方にイイ感じの新作が発表されているではないか。何というタイミングだ!すぐさまLSDの店長さんに問い合わせ、入荷次第連絡をいただけけるようお願いした。

 

...それから待つこと約3ヶ月。ついにその日が来た。送られてきた実機写真を見ると、思った以上にカッコいい。これはいくしかないと、購入を即決した。

 

俗に言う「LSDをキメてきた」のである。

 

さて、今回ご紹介するTHE ELECTRICIANZ (ジ エレクトリシャンズ)は、スイス人のデザイナーであるローレン・ルーフェナハト氏によって設立された新進気鋭の時計ブランドだ。

 

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ブランド名であるエレクトリシャンズは、電気工事士や電気技師を意味するらしく、それが時計に表れているのが分かる。

今回購入した“THE STONE Z”は、大柄のステンレスケースに鮮やかなブルーのオフセンターダイヤルが目を惹く新作だ。


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時に斬新すぎるデザインは、チープな印象を与えてしまう事も否めないが、この時計は心配無用。

文字盤とその周りの部品のディティールは見事。各所に“電気”を感じさせる立体感のある造形である。


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一層目を惹くのは、9時位置に埋め込まれているボタン電池と、そこから伸びている配線。他の時計では見られない部品だから斬新で面白い。


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この時計の更に面白いのは、2時位置のプッシュボタンを押すと文字盤のインデックスが光り、下部からボタン電池を照らすというギミックを秘めていることだ。

よくある目覚まし時計のように文字盤全体を照らすのではなく、文字盤の下に配されたクリアパーツを光らせる。

昼と夜とでは異なる未来的でカッコいい魅せ方が上手い。


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文字盤だけではなくケースの造形にもこだわりが。一見ただのラウンドケースに見えるが、リューズとプッシュボタンのある右サイドは少し膨らんでいる。

マイナスネジのようなリューズや、プッシュボタンの青いリングが良いアクセントになっている。


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ケースバックはこんな感じ。

時計のスペックや使用する電池の情報までもがバランスよく記されている。

文字はレーザー加工だと思うが、彫りが深く消える心配はないだろう。


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カーフレザーのベルトとバックルは純正。グレーとさりげない青いステッチは、時計本体と非常に相性がいい。


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リストショット。

ケースは直径45mmと大柄だが、文字盤が小さいおかげかその大きさを感じさせない。

やはり面白い時計は、腕元を見るたびに楽しめるのが1番の魅力だと思う。

 

最後にエレクトリシャンズのボックス。

時計だけではなく箱まで“電気”を感じさせるのはさすがだ。


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乾電池を模した筒状の箱。中に時計が1本入るシンプルな構造。

写真のようにマニュアルのページにアクセルできるQRコードを載せているところも新しい。


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【詳細】

THE ELECTRICIANZ 

・THE STONE Z

ケース:ステンレススチール、45mm

ムーブメント:ELZインハウスエレクトリックモジュール 

風防:反射防止ハードミネラルK1ガラス

防水:3気圧防水

ストラップ:22mm幅、カーフスキンレザー