自作腕時計の新作をご紹介!“Geocentric”
こんにちは。Doiです。
今回は、私が継続して製作している自作腕時計シリーズの新作が完成致しましたので、本記事にて紹介したいと思います。
それがこちら。名付けて“Geocentric”。地球が物事の中心に位置する、という意味です。
この時計は、文字盤中心にある地球の周りを月と太陽が公転する事によって、大まかな現在時刻を示してくれます。
かつてプトレマイオスが提唱した天動説(地球中心説)に倣い、このような動作をするようにデザインしました。
文字盤の素材は鉄なのですが、表面を整えて青焼きを施すことにより、まるで夜空のような深い色に変化させました。そこに手持ちドリルで無数の星々を彫っています。
また、地球・太陽・月は全てカラーウレタン塗料を用いて細密筆で描きました。
星空が広がるのは文字盤だけではありません。
ケースバック側でも、文字盤と同じように鉄を青焼きを施した板を組み込んでいます。こちらでは天の川の美しい景色を再現しました。
光の色や角度によって様々な色合いに反射するのも青焼きの好きなところです。
リストショットです。
“腕上の小宇宙”とはこの事でしょうか…。
この時計は、正確な時刻を示すための針や細かな目盛り、秒針などがありません(太陽の位置で“時”を、月の位置で“分”を表します)。
したがってこの時計を着けると、ゆったりとした時間の流れを直接感じることができるのです。
たまには時間に縛られない“時計らしくない時計”もいいものですね...。
今回はここまでです。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
Doi