DOI WATCH BLOG

腕時計と私の日常

オモシロ時計でちょっと一息。

先日、某フリマアプリを漁っていると、面白い時計を見つけたので買ってみることにした。

価格はなんと送料込みで660円。ネタでもオモチャにしても安すぎやしないか、コレ(笑)。

 

f:id:doiwatch:20200725222519j:image

 

調べると上海灘(シャンハイタン)という中国の時計らしい。

これは香港の実業家であるデヴィッド・タン氏が1994年に設立したブランドで、いかにも中国らしいデザインのアパレルやインテリア雑貨などを扱っているのだとか。

この類の時計は旅行のお土産として人気があったらしく、CtoCの市場では大量に安値で売り捌かれている。

 

文字盤には毛沢東が描かれ、常に手を振り続けるという、オートマタとは言えないほど非常にシンプルなギミックなのだが、見ていてなんともコミカルで面白い。

動作歩度や姿勢差はさておき、アンクルの動きを上手く利用している好例だと思う。

毛沢東がどんな人物であったかは、敢えてここでは触れないことにしておく。

 

内部が気になったのでオーバーホールを行うことにした。

 

f:id:doiwatch:20200725222522j:image

 

変わった機械が入っているかと言うと、全くそんな事はない。VCTと書かれた非常に低品質な手巻きの3針ムーブメントが顔を出した。

 

f:id:doiwatch:20200725222530j:image

 

毛沢東の“腕”を外す。常に激しく動いている部品であるため、軽量であることは必至。


f:id:doiwatch:20200725222509j:image

 

針のようなパーツに厚紙が貼られているだけだった。


f:id:doiwatch:20200725222512j:image

 

最も特徴的なのはアンクル。

文字盤側から“腕パーツ”のハカマを差し込むためにアンクル真が通常のものより長く作られている。


f:id:doiwatch:20200725222515j:image

 

それ以外はいたって普通だったのでサクッと分解。からの組み立て。


f:id:doiwatch:20200725222527j:image

 

そして完成。

腕に着けると毛沢東が腕を振り返してくる。街や学校へ着けて行こうものなら、良くも悪くも注目を浴びてしまいそうなほど主張が激しい。...着けないど。