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腕時計と私の日常

【時計レビュー】リップ マッハ2000 ダイオード

前回に引き続きリップの時計をレビューしていく。クォーツクロノグラフ、機械式自動巻の次はデジタルLEDウォッチだ。バライティ豊かなリップの時計にどんどん魅了されていく。

 

今回ご紹介するのはこちら。

リップのマッハ2000 ダイオードというモデル。1976年に発売されたオリジナルの復刻版として2018年からオレンジ/シルバーとブルー/ブラックの2種類が発売されている。

 

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オリジナルモデルは当時、時刻表示に発光ダイオードを採用した画期的で最先端の技術を取り入れたものだった。2時位置にあるボタンを押すと2秒間点灯する仕様で、通常のクォーツ時計などに比べて消費電流が大きいのが難点だったらしい。

ユニークなデザインは、本ブログでも一度ご紹介した「マッハ2000クロノグラフ」同様、フランスの産業デザイナーとして著名なロジェ・タロン氏によるもの。デジタル全盛期の現在でも一切古臭さは感じさせない、むしろ新鮮に写るのが不思議なくらいだ。


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LEDウォッチの復刻版ということで、オリジナルと全く同じというわけではなく、新しい技術を取り入れたが故に変更されている箇所がある。当時の写真(リップ公式HPに掲載されている)と比較するとすぐに気がつくのだが、デジタル表示の数字が大幅にサイズアップされている点だ。この時計の顔とも言える数字を変えたのは当時の雰囲気を崩す原因になるため、正直残念だと思ってしまった。

しかしオリジナルの存在を気にしなければ、数字のサイズアップはいいこと尽くめで、視認性と明るさが向上し、カラーに縛られることもない。


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数字はさておき、外装部分の質感の再現度は極めて高い。

角の取れた正方形のケースのヘアライン仕上げと、面取りされた部分の鏡面仕上げとのコントラストが美しい。端のさりげないリップのロゴは僅かに窪んでおり、そこに塗料が流し込まれている。隅々まで抜かりない仕上がりだ。


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最も特徴的なのが、レザーベルトを2分割されたケースで挟み込んでいるという構造。他に見ることのできない形状で、なおさら当時は斬新だったのだろう。


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ケースバックは裏蓋の周囲がカーブしているお陰で、フィット感は抜群。

 

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バックルはケースに合わせたカラーで統一されており、エレクトリックのマークがワンポイントになっている。


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リストショット。35mm×35mmという“ちょうどいい”サイズ感。厚みや重量も控えめで、柔らかなレザーが心地よく腕に馴染んでくれる。

 

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ユニセックスで気兼ねなく普段使いできるお洒落でデザインで、腕元をお洒落に飾ってくれるアイテムに仕上がっている。

これは時計愛好家だけではなく、ファッションが好きな人にもおすすめできる1本だ。

 

【詳細】

リップ マッハ2000 ダイオード

品番:

ブルー/ブラック:LP671147

オレンジ/シルバー:LP671148

ケース:ステンレススチール製 35mm×35mm ミネラルガラス風防

ストラップ:本革レザー

機能:時・分・秒、カレンダー

その他:ボタン操作、LED表示

 

定価:¥35,000(税抜)

 

モデルの詳細はこちらからhttps://lipwatch.jp/products/lp671147

 

また詳しい情報はリップ公式オンラインストア https://lipwatch.jp/ をご覧ください。