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腕時計と私の日常

新作腕時計のご紹介“Yokohama Midnight”

私が継続して精力的に製作を行なっている自作腕時計。1月は帰省や学校の行事等であまり時間を裂けなかったが、今月は学生の特権・春休みをフル活用して製作に専念することができた。

 

さて、今回のテーマは横浜の夜景だ。私が高校時代に横浜を旅行で訪れて以来、その美しい風景の虜になった。今では横浜みなとみらいへは“行こうと思えば割とすぐ行ける”場所に住んでいるということも相まって、横浜への思い入れは強いと自負している。

 

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あの美しい夜景を時計の文字盤に閉じ込めるにはどうすればよいのか。文字盤のデザインや材質、部品には大いに悩んだ。結果、ブルースチール+洋白のエングレービングという最適解を得た。

しかしただ夜景を描くだけでは何か物足りないと思った。

私は偶然、ETA 6497設計の中国製モジュールの存在を知った。ファンクションが増えれば、それだけ時計に新たな“動き”を与えられる。

そのモジュールはGMTとサン&ムーンを付加できるもので、その機能を違う形でデザインに盛り込んだ。


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12時位置の月は、おおよそ陽が傾く18時から陽が昇る6時まで顔を出す。ゆっくりとした時間の流れを楽しめる。

 

また、3時位置の観覧車は1分間に1回転するスピードで常に動いている。眼で直接見て動きがあるため、実際の風景を見ているかのような感覚にも陥る。

それは写真と動画を比較すれば、想像に難くないだろう。


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ケースの直径は42mm。腕が細い私にとってはこれが限界だが、確かな存在感を放っている。

 

腕の上で移りゆく風景とともに、ゆったりとした時間の流れを愉しませてくれる...。

 

腕時計の形をした“作品”と呼べるようなものを、これからも作っていきたいと思う。

 

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