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腕時計と私の日常

【時計購入レビュー】S.T.デュポン ハイパードーム

今回は、本ブログ恒例の時計購入レビュー。

 

昨年の12月下旬だっただろうか。SNSで衝撃的な時計の画像を見た。気になって調べてみると、それはあの世界的に著名なライターのブランドであるエス・テー・デュポンが発表した腕時計だったのだった。

名前はハイパードーム。瓶底のような分厚いガラスに覆われた、その独特すぎるフォルムは今までにない新しさを感じた。

あまりにも印象が強かったためか、その記憶は常に頭の片隅にあったのだが、ついに実機を拝見できる機会に恵まれた。オフ会やプライベートでよくお世話になっているLong Slow Distance 東京の店長さんに、全カラーのサンプル品を取り寄せていただいた。そして実機の美しさに惚れて、購入を決意した。

 

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これが私が購入したハイパードームだ。カラーラインナップは6種類あり、それぞれが全く異なる印象を受ける。その中で最も好みでデュポンらしさを感じたのがこのブルー×イエローゴールドだった。

見ての通り、非常に分厚い強化ミネラルガラスに覆われている。上面だけではなく側面までもが透明である。


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しかもリューズは左側に位置するのが面白い。クォーツの時計は頻繁にリューズ操作をする事がなく、しかも私のように左腕につける人にとっては手首を曲げた際にリューズが当たらなくて済む、という利点もある。

巻真とリューズはガラスの側面を突き抜けているが、こう見えても日常生活防水は確保している。


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文字盤中央部は写真のように立体的に盛り上がっており、ここにムーブメント が収まっている。その上から“金属が溶けて流れる様子を描いた”という独特の形をしたプレートが重なっている。


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ドームガラスが“表”の大半を占めるこの時計のケースは、裏蓋(と呼ぶべき部分)とラグが一体になっている。中空のラグの絶妙にカーブしたデザインは見事だ。


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リストショット。ケースの直径は42mmな上にこの厚さだが、私の腕上に“限界サイズ”でフォットする。

シャツなどの袖口が絞られた服に収める事はもちろん不可能。しかし、この時計は服装の前に出て、程良く主張してくれるくらいがちょうどいいのだ。

 

最後に余談だが、ハイパードームを所有している人は国内でほんの数人しかいないらしい。希少価値という点でも、この時計を着ける喜びを味わうことができるだろう。

 

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