【新作紹介】初めてのスケルトン。
こんにちは、Doiです。
今回は、私が継続して製作している自作腕時計シリーズの新作が完成致しましたので、本記事にてご紹介したいと思います。
こちらが、私が初めて製作したスケルトンウォッチです。
今まで製作してきた時計は、全て文字盤上の表示やデザイン(もしくは針)に細工を加えるというものでしたが、ムーブメントを丸ごと加工する事は今作が初めてでした。
ただムーブメントをくり抜くだけでは、決して美しい時計は完成しません。
ですので、どのようなデザインでスケルトン加工をすれば良いのか、とても悩みました。
また、大きなトルクを持つこのムーブメントを正常に動作させるため、強度面・機能面を考慮する必要があるのも、スケルトン加工の難しさの一つだと思います。
今作では、スケルトン加工に加えてエングレービング装飾も行いました。
文字盤側に限らず、ケースバック側にも装飾を施しています。
エングレービングは刃物を用いて金属の表面に模様や文字を掘っていく作業です。ですので当然大きな力がムーブメント表面にかかることになります。
今回のようなスケルトン加工を行なっているものは、強度が低くなっている事は必然です。彫っている最中にパーツが変形しないか、常に意識しながら作業する必要があるのです。
更に、ムーブメントの各部には鏡面の面取りを行なっています。特にスケルトン加工を行なっているため、面取りを行う箇所は通常のものより圧倒的に多いのです。
スケルトンウォッチの1番の魅力は、やはり機械の動きを眺めることでしょう。
もちろん、今作ではゆっくりと動くテンプの姿や、全ての歯車が駆動している様子を観察する事ができます。
腕に装着するとこんな感じです。
ケースの直径は43mmですので、腕が細い私にとってはこれが限界ですね...。
照明が当たるたびにキラキラ光るうえ、脱進機が動いている様子がよく見えるため、時計を見るのが楽しくなります。時計を見て、時間を見ず...なんて事も?
今回のご紹介はここまで。
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
Doi